裏切りのサーカス 【映画】

Tinker Tailor Soldier Spy
2011年 イギリス/フランス
トーマス・アルフレッドソン(監督)
ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、ジョン・ハート、トビー・ジョーンズ、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ、キアラン・ハインズ、デイヴィッド・デンシックほか

EURO2012の選手名鑑で各国代表のルックスをチェックしながら、つくづく思ったことがある。ソフトモヒカン(以下SM)系のヘアスタイルが多すぎるということだ。昔はベッカムぐらいしかいなかったのに、いまじゃ各チームに平均7人はいる。最高はスペインの14人。スペインのロッカールームは整髪料のにおいでむせかえっているにちがいない。
ちなみにSM率がもっとも低いのはロシアで、寝癖とみまがうほど奥ゆかしいSMが3人いるだけ。彼らのページだけ時代がちがうみたいだ。でも、そんな冷戦下のソ連みたいな彼らの見てくれが、私は嫌いではない。

さて、冷戦といえば表題の映画。原作はジョン・ル・カレの名作『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』である。

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舞台はロンドンのケンブリッジ・サーカスに本部があることで〈サーカス〉を呼ばれる英国諜報部。リーダーのコントロール(ハート)は内部に二重スパイがいるとの情報を得るものの、ほどなくして謎の死を遂げる。かつてのコントロールの右腕ジョージ・スマイリー(オールドマン)は極秘に調査を進め……

寡黙にして饒舌なところは、さすが『ぼくのエリ 200歳の少女』のアルフレッドソン監督。それなりにこみいった話なのに台詞に逃げていないところがすばらしい。もちろん、そんな贅沢ができるのも俳優の演技力あってこそであろう。英国の名優たちの“競演”は見応えじゅうぶんで、物語の緊張感とあいまってグイグイくる。そのなかでも、やはりオールドマン! とくに美男子というわけではないが、英国の没落貴族みたいな風情がスマイリーにぴったりで、ル・カレが精巧につくりあげた「ものすごく優秀だがほっとけないところもある」というキャラクターを見事に演じきっていた。

アルフレッドソン&オールドマンでほかの作品も映画化すればいいのに……

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