リチャード・ジュエル【映画】

RICHARD JEWELL
2019年 アメリカ
クリント・イーストウッド監督
ポール・ウォルター・ハウザー、サム・ロックウェル、キャシー・ベイツ、ジョン・ハム、オリビア・ワイルドほか

日曜日、友人のご主人が運転する車で尾瀬岩鞍へ滑りにいってきた。
翌日、プールへ行ったら、緩斜面で転んだときに打った左肩が思いのほか痛くて、まともに水をかけなくなっていた。
仕方がないので、右腕だけでクロールをしたら、バランスを崩してくるっと裏返しに。
面倒臭いので背泳ぎのまま右腕で水をかいたら、また裏返しに。
なんだか楽しくなってきて、そのまま裏表裏表と反転しながら右腕だけで泳ぎつづける私。

どう見ても、ただの変人です。

さて、変人といえば表題の映画。

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1996年.オリンピック開催中のアトランタで爆弾テロ事件が発生、2人の死者と100人以上の負傷者が出る大惨事となる。そんななか、不審なバックを発見した警備員リチャード・ジュエル(ハウザー)の迅速な通報によって多くの命が救われたことで、マスコミはリチャードを英雄視するようになる。ところが、爆弾の第一発見者であるリチャードはFBIに目をつけられる。それを嗅ぎつけたマスコミは、手のひらを返したかのように彼を攻撃する。リチャードはかつての職場で知り合った弁護士ワトソン・ブライアント(ロックウェル)に連絡をとり……

楽しみにしていたクリント・イーストウッドの最新作。
今回も実話をベースにした社会風刺もので、新鮮味こそ薄れたが、いつもどおり安定と洗練が感じられる作品だった。

イーストウッド作品の何がいいといってそれは、ほどよい距離感でスリルとサスペンスを味わえるところ。
本作では、主人公リチャード・ジュエルがある種の変人だったことが、えもいわれぬスリルを生みだしている。
変人というと聞こえは悪いが、変わったところは誰にでもある。
それが個性というものだ。
リチャードは「ちょっと変わっている」というだけの理由で疑われたといっても過言ではないし、理解ある弁護士がいなければ、もっとひどい目に遭っていた可能性はいくらでもある。
そんなこんなで、イーストウッドが手際よく紹介するFBIの捜査やマスコミの報道の杜撰さには、"一変人"として、ぞっとせずにはいられないものがあった。

興味深かったのはブライアント弁護士の人となり。
『スリー・ビルボード』の警官といい、『バイス』の大統領といい、本作の弁護士といい、ロックウェルが演じる人物は立体感がハンパない。
『ジョジョ・ラビット』は子どもが主人公なのでパスするつもりだったが、ロックウェル目当てで観にいこうかなあ。

夕方、尾瀬岩鞍のレストハウス〈アルプ〉で飲んだ辻堂コーヒー
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尾瀬岩鞍なのになぜ辻堂?と思ったら、旧軽井沢銀座にある〈きまぐれカフェ辻堂〉が、冬のあいだ尾瀬岩鞍で営業しているんだとか。
旧軽井沢なのになぜ辻堂なのかはさておき、妙に居心地がよかったのは、マスターにある種の変人っぽさを感じたせいかもしれません。

この記事へのコメント

UME
2020年02月07日 16:44
左肩、無理しないでね!

変人っぽい...って言うか、「家、ついて行ってイイですか?」のテレビ番組で是非ついて行って欲しい、
謎めいたおじさんが近所にいます。

そのおじさんと言葉を交わすのが、
密かな楽しみな今日この頃です。

少し変人な人、放って置けませんよね!

もう一度言います。
無理しないで、大事にね!




Balkan
2020年02月07日 23:33
UMEさん、こんばんは!
コメント、ありがとうございます。

いやあ、「少し変人な人、放って置けませんよね!」という感覚には、同意しかねますねえ。
一変人として、ある種の親しみを感じることはあるけど、私は放って置けます。
そのおじさんを放っておけない理由も、実はほかにあるような気がしますが、いかがでしょう?

お見舞いをありがとうございます。朝ヨガやスイムのときに「いてて」と思いだすくらいで、日に日によくなっています。まあ、あまり動かさないのも石灰化しそうでよくないし、できることでじっくりリハビリですね。
ごみつ
2020年02月08日 03:58
こんばんは!

拙ブログにコメント有難うございました。

確かに、「これは!」っていう強い印象を与える作品は作らなくなってますが、ホント安定して良く出来てますよね。

何だか人生っていうものを悟った人の映画だな~なんて最近は感じてます。

サム・ロックウェルはホント、最高の俳優さんですね。未見の映画多いから、私もちょっと追っかけ鑑賞してみようかな~~。

肩、大丈夫ですか?お大事にして下さいね~、もう若くないし。(お互いに( ̄▽ ̄;))
Balkan
2020年02月08日 12:27
ごみつさん、こんにちは!
コメントありがとうございます♪

そうそう、最近のイーストウッド作品って、ちょっとサトリみたいなものを感じさせますよね。あのスッキリしたいい感じのでの脱力感は、若いクリエーターが真似できるものじゃないし、仮に真似しても、おかしなことになるのが関の山って気がします。

私も春のサム・ロックウェル祭りをはじめてしまいそうです。
何はともあれ、ご紹介いただいた『月に囚われた男』は絶対に観ます!
デヴィット・ボウイの息子が映画監督してるなんて、知らなかった~