THE INFORMER/三秒間の死角【映画】

THE INFORMER
2019年 イギリス/アメリカ/カナダ
アンドレア・ディ・ステファノ(監督)
ジョエル・キナマン、ロザムンド・パイク、コモン、アナ・デ・アルマス、クライブ・オーウェンほか

北海道で初滑りを楽しんできた。
2日目に出かけたキロロスノーリゾートは、私にとってはじめてのゲレンデ。
雪はすでにたっぷりで、なぜかタイのスキーのナショナルチームがトレーニングに励んでいた。(聞くところによると、キロロはタイの不動産会社が経営しているらしい)

最後に一本、ゴンドラで頂上まで上がって、まだ滑っていないパノラマという迂回コースをおりてみることにした。
帰りのバスには余裕で間に合うとふんで滑りだしたものの、ほどなくして、フラットや登りが延々つづく初心者ボーダーには結構手強いコース(=怖くはないが時間がかかる)であることがわかった。

冬の北海道は日没が早い。
しかもその日は冬至の2日まえ。
あたりはあっというまに薄暗くなり、長い上り坂をボードをかかえてとぼとぼ歩いていると、ネガティブな考えが次々に脳裏をよぎっていった。

道がわからなくなったらどうする? 
谷に落ちて動けなくなったらどうする? 
雪崩に巻き込まれたらどうする? 
クマに会ったらどうする? 

そうこうするうちに道は下りになり、ゲレンデのナイター照明が見えてきた。
もはや、夕方というより夜のような暗さになっていたが、実際にはまだ4時まえ。
なんだか北欧にいるみたいだった。

さて、北欧といえば表題の映画。

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わけあってFBIの情報屋になったピート・コズロー(キナマン)は、FBI捜査官ウィルコックス(パイク)から麻薬組織への潜入を命じられるが……

原作は英国推理作家協会賞とスウェーデン最優秀犯罪小説賞に輝いたスウェーデン・ミステリ『三秒間の死角』(アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム著、ヘレンハルメ美穂訳、角川文庫)。
でも、本作の舞台はアメリカで、スウェーデン風味は、主役の情報屋ピートを演じるジョエル・キナマンにわずかに残るのみ。
スウェーデンの警察や刑務所の描写が興味深いシリーズなので、その点についてはちと物足りない、というか、もったいない気がしたが、これはこれできっちり楽しめる作品に仕上がっていた。

そう、ピートの計画は鮮やかだし、アクションの見せ方はしゃれているし、キナマンはハンサムだし、サスペンスフルな展開から目が離せなくなったのはたしか。
でも、やっぱり、何かが足りない。
しいて言えば、味わいが足りない、ということになるが、味わいってなんだよと訊かれると、ちょっと困る。
キナマンが美しすぎるのも一因という気がする。

美しすぎるといえば
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キロロのゲレンデ横の木々の霧氷は、キナマンも真っ青の美しさだったかも……
(背景との境目をはっきりさせるべく、薄いブルーのフィルターをかけてあります)

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