運び屋 【映画】

THE MULE
2018年 アメリカ
クリント・イーストウッド(監督)
クリント・イーストウッド、ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペーニャ、ダイアン・ウィースト、アンディ・ガルシア、イグナシオ・セリッチオ、アリソン・イーストウッド、タイッサ・ファーミガほか

最近、スンドゥブチゲにハマっている。
というか、業務スーパーで売っている神戸物産のスンドゥブチゲの素にハマっている。
実は、見るからに辛そうなので避けてきたのだが、食べてみると意外にまろやかで、見た目に惑わされていた自分がとんでもないアホに思えてくるおいしさなのだ。

思えば見た目に惑わされっぱなしの人生だったかも……と遠い目になるチゲの夜であった。

さて、見た目に惑わされる、といえば表題の映画。

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デイリリーのビジネスに失敗して、自宅が差し押さえとなった園芸家のアール(イーストウッド)は、疎遠にしている元妻を訪ねるも、仕事と遊びにかまけて家庭をないがしろにしてきたろくでなしが何をいまさら、と追い返される。そこへ配達仕事でひと儲けしないかと声がかかり……

イーストウッド監督にはいつもびっくりさせられるが、この新作も驚嘆のおもしろさだった。
いちばんのびっくりポイントは、90歳で麻薬組織の"運び屋"をしていたじいさんに自分のキャラを重ねて見事に演じきった俳優クリント・イーストウッド!
あれだけの大スターがあっけらかんと自虐ネタ――娘役に実の娘を起用するコテコテの確信犯です――で笑わせるって、なかなかできることじゃない。
予告編はもっとシリアスな犯罪映画を想像させるものだったが、いまにして思えば、あれはミスリードだったのかも。

とはいえ、犯罪映画としても文句なしの出来栄えで、ハラハラドキドキ、あっという間の116分だった。
麻薬王レイトンにアンディ・ガルシア、DEAのベイツ捜査官にブラッドリー・クーパーと、脇を固める俳優も豪華だし、映画ファンを楽しませるツボというツボがしっかり押さえられているので、気持ちよく流れに身を委ねることができた。
たとえば終盤、食堂を出たところでベイツ捜査官に声をかけられるシーン。
わかっているのになぜか緊張してしまうあの瞬間は、ある種の快感ともいうべき"映画あるある"だった。

すべての要素にまんべんなく注入されたあのさりげないかっこよさは、「さすがイーストウッド監督」としか言えない気がする。

で、これが噂のスンドゥブチゲの素
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これとネギと豆腐があれば、気分はすっかり済州島です(行ったことないけど)

この記事へのコメント

ごみつ
2019年04月12日 21:37
こんばんは!

拙ブログに早速のコメントとTB有難うございます。

イーストウッド映画にはずれなし・・っていうのは、ここしばらくはセオリーになりつつありますよね。

この映画はやっぱりイーストウッドの魅力につきるとは思うんだけど、ブラッドリー・クーパーやアンディ・ガルシアも良かったし、ローレンス・フィッシュバーンも良かったな。
あと、あのメキシコ人の若い男性が良かった。

とにかく、良く説明出来ないんだけど、良い映画でしたよね~。

スンドゥプチゲ美味しそう!私もこの素を買ってきて作ってみようかな~~。
Balkan
2019年04月12日 22:44
ごみつさん、こんにちは!
コメント&TBありがとうございます。

最近のイーストウッド監督作品、やり過ぎ感がないところがいいのかもしれません。ストーリー展開も無駄にひねらないし、演出も自然で全然鼻につかない。それでいてここぞというところはバシッときめてくるから、かっこよさが際立つ気がします。

そうそう、ローレンス・フィッシュバーンもイグナシオ・セリッツィオも、すごく心に残りました。
そういう意味ではタイヤ交換ができずタタに説教される若者とか、ポップコーンをプレゼントされる警官とか、ちょい役もみな印象深い。無駄がないのでしょうね、きっと。

このズンドゥブチゲの素もやり過ぎ感がないところが最高……って、そこは無理に結びつけなくていいか。

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