探偵はBARにいる 【映画】

2011年、日本
橋本一(監督)
大泉洋、松田龍平、小雪、西田敏行、高嶋政伸ほか

この時期、「もしも宝くじがあたったら」という不毛な妄想に耽っている人をあちこちで見かけるが(※あくまでも私の想像で、本人に確かめたわけではありません)、この件に関して、私の行動方針は昔から一貫している。ホテル暮らしだ。どの町のどのホテルに住むかはそのときどきで変わるが、目下のねらい目は先だっての札幌旅行で利用したGホテルの本館。昭和41年に竣工した建物なので古色蒼然としているのだが、そこがすばらしい。で、最新の薄型テレビが見事に浮きまくっている。いずれ我が家となった暁には、総支配人に交渉して、なんとかしてもらわないと――

――って、そもそも宝くじを買ったことすらない私に、この手の妄想を楽しむ資格はあるのだろうか?

さて、そのGホテルがある札幌が舞台となっている表題の映画をDVDで観た。原作は東直己のススキノ探偵シリーズの第2作、『探偵にかかってきた電話』。

画像


ススキノのバー、〈ケラー・オーハタ〉に入り浸る探偵(大泉)のもとに、コンドウキョウコと名乗る謎の女から「ある男に会って、ひとつ質問してほしい」という依頼が舞い込む。簡単な仕事のはずが、その直後、不可解な事件が起きて、探偵も命を狙われることに……

主人公〈俺〉はルパン三世のような典型的二枚目半キャラ。三枚目的な演技が多い前半はさすが大泉洋という感じなのだが、後半、シリアスな演技が増えると、いささか苦しくなってくる。
あるいは、ストーリーにもうちょっと意外性や複雑性があれば、彼が大泉洋であることを忘れてのめりこめたのかもしれない。「謎の女」の正体など、どう考えてもひねりがなさすぎだ。

謎の女の正体はすぐにわかってしまうが、「この人、うまいじゃん」と感心しながら観ていたおかっぱ頭の殺し屋の正体にはかなりびっくりしたかも。「なんという俳優だろう」と調べてみたら、なんと、いまをときめく(?)高嶋政伸だったのである。

ねえさん、事件です。わたし、まんまと騙されました。

この記事へのコメント

ごみつ
2012年12月12日 03:46
今晩は。

宝くじ妄想は私もよくやりますよ。買ってもいないクセに。(笑)
え~と「まずローン返済して、家を修繕して、あとは老後のために貯金」とか、貧乏くさい妄想ですけど。(笑)

この映画、まずまず面白かったって感じですか?大泉、シリアス演技が苦しいのはちょっとつらいかもね。精進ですね。

しかし高嶋政伸に気がつかないっていうのは、びっくり。
あ、私、前にO・ストーンの「ドアーズ」見て、カイル・マクラクランが出てたのに後から気がついてびっくりした事があります。
Balkan
2012年12月12日 07:37
ごみつさん、こんにちは♪

点数をつけるとすれば、ぎりぎり合格の60点というところですが、相棒役の松田龍平がよかったので、第2弾も見てみようかと思っています。

最大の問題はやはりストーリー展開でしょうか。映像で「謎の女」の謎を最後まで引っ張るのはいくらなんでも無理がある……

それにつけても高嶋政伸は、ほんとにわからなかったなあ。高嶋ファミリーのにおいは完全に消されていました。
『ドアーズ』のカイル・マクラクラン、憶えてます。でも、それはカイル・ファンの友人と観にいったからであって、そうでなければあっさり騙されていたでしょう。思えばヴァル・キルマーもかなりうまく化けていました

この記事へのトラックバック

  • 『探偵はBARにいる』

    Excerpt: □作品オフィシャルサイト 「探偵はBARにいる」□監督 橋本 一 □脚本 古沢良太、須藤泰司□原作 東 直己(「バーにかかってきた電話」) □キャスト 大泉 洋、松田龍平、小雪、西田敏行、竹下.. Weblog: 京の昼寝~♪ racked: 2013-06-06 12:05
  • 「探偵はBARにいる」 懐かしい昭和の香り

    Excerpt: なんか懐かしい昭和の香りがしますね。 場末のバー、気の置けない相棒、依頼の電話、 Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2013-06-20 21:17