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zoom RSS 殺し屋 最後の仕事 【本】

<<   作成日時 : 2011/10/04 11:42   >>

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HIT AND RUN
ローレンス・ブロック(田口俊樹 訳)
2011年9月21日刊
二見書房 ¥876(+税)


きのう、テレビでラファエル・ナダルを見ていて、「えっ?」と思ったことがある。ヘアバンドをはずした瞬間、政治学者の姜尚中に見えたのだ。おそらくは若干後退をはじめた生え際のせいと思われるが、それにしてもあのラファに姜尚中が潜んでいたとは……

さて、表題の本は刊行を心待ちにしていた殺し屋ケラーのシリーズ第4作。

私にとってこのシリーズの最大の魅力は、ケラーのとりとめのないぼやき・つぶやき。ストーリーそのものより、そっちのほうがおもしろいという説もあったりなかったり。いわば、手品そのものより、ぼやき・つぶやきで観客を魅了するマギー司郎のマジックショーみたいなものなのである。

今回、ケラーはある男の罠にはまり、オハイオ州知事の暗殺犯として全国に指名手配されるという、シリーズ史上最大のピンチに追い込まれる。とはいえ、彼はそれくらいでへこたれる男ではない。いつものように、つぎつぎしょうもないことを思いついて、私を楽しませてくれた。たとえば、見た目を変えようとドラッグストアに染毛料を買いに行き、その手の薬剤が男性用と女性用にきっちりわかれていることをしきりに不思議がるケラー。なんだか、巨大な毒虫と化してなお、会社に遅刻して社長にどやされることを心配している『変身』の主人公グレーゴル・ザムザみたいじゃないか。(ふたりとも、思い悩むべきことはほかにあるだろう……)

いやはや、あのケラーにマギー司郎やグレーゴル・ザムザが潜んでいたとは。ラファに姜尚中が潜んでいたのと同じくらいびっくりである。


殺し屋 最後の仕事 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
二見書房
ローレンス・ブロック


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「殺し屋 最後の仕事」 ローレンス・ブロック著 二見文庫
殺し屋 最後の仕事 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)価格:¥ 920(税 ...続きを見る
事務職員へのこの1冊
2011/11/15 21:10

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
読んだんだね〜。すばやいな〜。私はこれから。
でも、このブログを読んでしまったからには、ケラーのせりふすべてがマギー四郎口調に変換されちゃうのはまちがいない。日ごろ鍛えた妄想力で、思い浮かぶ姿までM四郎になっちゃうかも。
それでもケラーファンでいられるだろうか…。
いや、マギーSの芸は好きだけどね。
Mari
2011/10/04 19:33
Mariさん、こんばんは。

なるほど、黄色い背広を着た茨城訛りのケラー。ちょっと目立ちすぎるのが難点ですが、大丈夫、私はファンでいられます。

ちなみに私が思い描くケラーは、自宅でスリッパ履いてくつろいでいるコリン・ファースみたいな感じです。
Balkan
2011/10/05 00:52

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