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zoom RSS 和菓子のアン 【本】

<<   作成日時 : 2011/08/09 16:48   >>

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坂木 司
2010年4月10日刊
光文社 ¥1800(+税)

昨今の私の数少ない楽しみのひとつといえば、NHKの大河ドラマ『江〜姫たちの戦国』。先日、いわゆる“バツ2”の友人に、「せっかくだから江みたいに3度目にトライしなよ」とそそのかしたところ、「そりゃ向井理にどうしてもと言われたら、私も考えないわけにはいかないだろうね」という答えが返ってきた。向井との結婚を前向きに考えている友人にもびっくりだが、それを聞いて軽くむかついている自分にはもっとびっくり。50にもなって、私たちはいったい何をはりあっているのだろう……

さて、もしもドラマ化することになったらぜひともその向井理に出てもらいたいな――と思いながら読んだのが表題の本。

デパ地下の和菓子屋でアルバイトをはじめて、和菓子の奥深さに目覚めていく女の子の1年間がつづられた連作短篇集で、店にやってくるお客さんの謎めいた言動を、和菓子に秘められた古の物語や和菓子職人の隠語から解き明かしていくところが、ちょっとミステリ仕立てになっていておもしろい。実は私、学生時代に和菓子屋でアルバイトをしていたほどの和菓子好き。繊細な上生菓子の描写を読んでいるだけで、幸せな気持ちになった。

ひとつだけ気になったのは、語り手である主人公・梅本杏子(アン)の口調。たしかにティーンエイジャーらしくはあるが、短篇ならいざ知らずこれだけまとまった量を読むと、だんだん鼻についてくる。いや待て、鼻についたのは、杏子が職人志望の店員・立花(私のなかでは向井理)といい感じになってきたからかも。まったく、このおとなげのなさ、なんとかならんだろうか……

末筆ながら、素敵な本を紹介してくれたひよこさんに心からの感謝を!


和菓子のアン
光文社
坂木 司


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
『和菓子のアン』読んでいただけて、自分が書いたわけでもないのにうれしいです。

そうか〜向井理ね。何を隠そう、わたしも向井理に請われれば、現在の二度目の夫と離縁して、三度目の結婚を考えないでもないほど向井理は大好物ですが(むかつく?)、『和菓子のアン』の立花さんはオトメンだから、ちょっとイメージになかったな〜。
でも、オトメンの向井理もちょっと見てみたい気がします。
ひよこ
2011/08/11 19:53
ひよこさん、むかつく(?)コメントをありがとうございます。
大福の魅力を熱く語るオトメンな向井理、きっと素敵です。こんど生まれてくるときは私も大福になりたい、と思わずにはいられないかも……
Balkan
2011/08/12 00:35
わたしもこれ読みました!(ひよこさんの(?)メルマガがきっかけで) 和菓子の蘊蓄もおもしろかったし、登場人物が気持ちのいい人揃いで好きでした。
文体は「ここまで口語体でやっていいのか〜」とある意味ショーゲキを受けました。ただ何カ所か「ちょっときびしい(やりすぎ?)かも」というところがあったのもたしか。
この作品が気に入ったので『切れない糸』も読んでみました。こちらはクリーニング屋さんが舞台ですが、おもしろかったですよ。文体は語り手が22歳男子なのでアンちゃんに比べると抑えめでした。
メグジリ
2011/08/12 18:09
メグジリさん、情報ありがとうございます。
クリーニング屋といえば、最近テレビで『若者のすべて』という映画を観たのですが、25歳のアラン・ドロンがクリーニング屋で働いていたなあ。いま『切れない糸』を読むとその22歳男子の顔がドロンになってしまいそう……

そうそう、嫌なやつがひとりも出てこないんですよね。この手の話は、読んでいると、自分が途方もなく嫌なやつに思えてくるところが難点かも。
Balkan
2011/08/12 23:57

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