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zoom RSS 青い野を歩く 【本】

<<   作成日時 : 2011/07/26 05:30   >>

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Walk the Blue Fields
クレア・キーガン (岩本正恵 訳)
2009年11月25日刊 
白水社 ¥2200(+税)

昨日はコパ・アメリカの決勝。ウルグアイがパラグアイを3−0で下して16年振り15回目の優勝を果たした。

今大会のウルグアイは、サッカーのレベルもさることながら、ルックスのレベルが非常に高かった。サッカー選手は見た目じゃない、と怒られそうだが、調子のいい選手は肌にハリとツヤがあって美しいし、そういう選手が大勢いるチームは強い。汝ビジュアルを侮るなかれ、なのである。

せっかくなので、ウルグアイ・イレブンのビジュアルをレビューしておこう。

ムスレラには良家のおぼっちゃまの風情が漂い、ルガーノには70年代の社会運動のリーダー的カリスマが感じられる。コアテスは私好みの王子系。マキシミリアーノ・ペレイラは娘の婿にしたい好青年タイプ。カセレスはぜひ一度きっちり女装させてみたい細面の美人顔。ペレスの黙っておれについてこい的な頼もしさもいいが、アレバロの小国の君主を思わせるふてぶてしい面構えもいい。カバーニはアーティスト風のおされ男子で、アルバロ・ゴンサーレスは正当派ラテンの色男。なぜだか浴衣が似合いそうなスアレスは、町内会の盆踊りに連れていって皆に自慢したい。そして、わが愛しのフォルランは中世の騎士そのもの。白馬に乗って迎えにきてくれないかなあ……

さて、そんな美しいフトボリスタスを観賞しながら、ぐずぐず読み進めたのが表題の本。アイルランドの女流作家の第2短篇集で、「別れの贈り物」「青い野を歩く」「長く苦しい死」「褐色の馬」「森番の娘」「波打ち際で」「降伏」「クイックン・ツリーの夜」の8篇が収録されている。

描かれているのは、お世辞にも幸せとは言いがたい男女の関係で、実の娘に性的虐待を加える父親(別れの贈り物)にはじまり、雌ヤギにジョゼフィーヌという名前をつけて一緒に寝ている独身男(クイックン・ツリーの夜)まで、出てくるのは、ろくでなしとダメ男ばかり。その徹底ぶりは、アイルランドにまともな男はひとりもいないのか、と心配になるほどだ。

さまざまな賞に輝き、高評価を受けているようだが、残念ながら、私の趣味には合わなかった。最大の原因は視点。描かれる対象と語り手、著者と語り手の距離が近すぎて、なんだか少し鬱陶しい。

距離といえば、コパ・アメリカでは、フリーキックの際、ボールから10ヤードのところにシェービングフォームのようなもので線を引き、ディフェンスの壁に距離を守らせていたが、見るからにいい加減そうなラテン男たちが律儀に泡の線の前に並んでいる姿は、ちょっと笑えたかも。


青い野を歩く (エクス・リブリス)
白水社
クレア キーガン


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