英国王のスピーチ 【映画】

The King's Speech
2010年、イギリス/オーストラリア
トム・フーパー(監督)
コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール


夫婦で映画を観に行っていずれかが50歳以上だと割引料金が適用されるらしい。私は去年50歳になったが、独身なのでその恩恵に浴せない。悔しいのでチケット売り場にひとりでやってきた男性客を口説いて夫婦になりすまそうかと思っているのだが、最近の劇場は指定席のところがほとんどで、へたをすると、最後まで並んで観なければならなくなる。そんな憂鬱なことはしたくない。

きょうはひとりで「上野東急」という、いまどきめずらしい自由席の映画館へ行った。エレベーターに乗りこむと、あとから40代と思われる男性がひとりでやってきた。

もしかして千載一遇のチャンス?

と思ったとたん、図らずも心臓がバクバクしてきた。

やはり夫婦であるアカシを見せろと言われるのだろうか? 免許証や保険証が使えないとなると、ウィリアムとキャサリンみたいに仲睦まじく口づけをするしかないのだろうか?

そんな余計なことを考えて言いだしかねているうちにエレベーターは3階に到着、作戦は未遂に終わった。
敗北感に打ちひしがれながらチケット売り場でひとりぶんの代金1800円を支払おうとすると、「きょうはレディースデーで1000円です」と言われた。捨てる神あれば、拾う神ありとはこのことだろうか。(ちがうと思います)

そして観たのが、第83回アカデミー賞受賞作である表題の映画。イギリス王ジョージ6世(ファース)と、王子時代から彼の吃音の治療に携わってきたオーストラリア人言語聴覚士ライオネル・ローグ(ラッシュ)の“ちょっといい話”で、最初から最後まできちんと楽しませてくれるバランスのいい作品だった。ファースもラッシュも、王妃エリザベスを演じたボナム=カーターもリアリティばっちりなのだが、すべてが整いすぎて物足りない気がしたのもまた事実。やはりジョージ6世役には“まさかのヒュー・グラント”のほうがよかったのかもしれない。
ちなみにジョージ6世は「国民から敬愛された」ということだが、私の目にはエドワード8世(ピアース)のほうが、断然魅力的にうつった。そんなことだから結婚できなかったんだよと、言われそうだけど……

この記事へのコメント

かわじゅん
2011年05月07日 01:36
ヒュー好きではありますが、ヒュー様では単なる変人です。ボナム・カーターは久しぶりに正統派の役をもらえてよかったですね。ハリポタの変な悪役とかしか見てなかったし。映画館のまえで「一緒に買えば安いよ、安いよ~」とダフ屋になってみてください。
Balkan
2011年05月07日 17:35
かわじゅんさん
ヒュー様のジョージ6世、スパイスが効いて、意外といいと思うんだけどなあ。でも、アカデミー賞は無理でしょうね。
そういや最近見かけないと思っていたら、中国人女性と噂になっているみたいですね。
遊園地か美術館のまえで20人ばかり募って「団体割引」というのにも挑戦してみたいです。

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