17歳の肖像 【映画】

AN EDUCATION
2009年 イギリス
ロネ・シェルフィグ(監督) 
キャリー・マリガン、ピーター・サースガード、ドミニク・クーパー、ロザムンド・パイク、アルフレッド・モリナ、カーラ・セイモア、エマ・トンプソン、オリヴィア・ウィリアムズ他

舞台は1961年のロンドン。主人公のジェニー(マリガン)は、オックスフォード大学をめざす16歳の優等生。しかし、優等生の日常に退屈してもいる。そんなジェニーのまえに、デイヴィッドと名乗る年上の男性(サースガード)が現われる。彼女は同い年の男の子には望むべくもない洗練された大人の世界を見せてくれるデイヴィッドに夢中になっていくが……

原作はジャーナリストのリン・ハーバーの回想録(なんでも、雑誌に掲載された10ページほどのボリュームの話なんだとか)。脚色がニック・ホーンビィということでかねて気になっていた作品をようやく見ることができた。
とにかく、マリガンがお見事。ほんとうは23歳ということだが、どう見ても17歳にしか見えない。制服姿のかわいいこといったら、もう、あやうく女子校生好きのオッサンの気持ちがわかりそうになってしまったほどだ。大人っぽくドレスアップしても普通の23歳ではなく、“一生懸命がんばって23歳くらいに見せようとしている17歳”に見えるところがすごい。そのあたりの芸の細かさが、初主演にしてアカデミー賞主演女優賞ノミネートという快挙につながったのだろう。

はっきり言って、たいしたことが起きるわけじゃない。それでも、筋運びのうまさでぐいぐいひきこまれ、気がついたときには、お堅いスタッブス先生(ウィリアムズ)になりきって本気でジェニーを心配していた(軽く妬みながら)。ああ、どうせなりきるならジェニーになりきりたかった……
1961年のロンドンという設定もいい。デイヴィッドが乗っている車が栗色のブリストルであるところも、校長先生がちょっと――いやかなりくたびれたエマ・トンプソンというところもいい。

シェルフィグ監督といえば、『幸せになるためのイタリア語講座』。思えばあれもたいしたことが起きるわけじゃないのに、おもしろかったなあ。

ただ、どうしても附に落ちないことがひとつだけある。
デイヴィッドは、なぜジェニーにプロポーズしたんだろう? 
ご存じの方がいたら、ぜひ教えてやってください。



http://bd-dvd.sonypictures.jp/17-sai/

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック