お買いもの中毒な私! 【映画】

2009年 アメリカ
P・J・ホーガン(監督)
アイラ・フィッシャー、ヒュー・ダンシー他

ニューヨークの地味な園芸誌で編集者として働く25歳のレベッカには、ファッション・ジャーナリストになるという夢がある。ある日、あこがれのファッション誌の採用試験を受けにいったところ、ひょんなことからお堅い金融誌で働くことに。そんなレベッカには、ついつい買い物をしすぎてしまう悪い癖が……

ジャーナリストをめざす若い女の子が、そもそもの志望とは異なる雑誌で働くことになるという設定は、『プラダを来た悪魔』に似ていなくもない。が、こっちのほうがはるかにばからしくて、はるかにおもしろかった。

『プラダを~』は、鬼編集長ミランダ(メリル・ストリープ)の人使いの荒さで笑わせる映画だが、優等生タイプの主人公アンドレア(アン・ハサウェイ)が被害者面をしているせいか、なんだかちっとも笑えなかった。そこへいくと『お買いもの~』は、レベッカ(フィッシャー)のピンチが100%彼女自身の“お買い物中毒”に起因するものなので、心おきなく笑える。それに、ブリジット・ジョーンズやアグリー・ベティのように“醜女だけどおもしろくていい子”という芸人キャラに逃げず、きれいなお姉さんのまま突っ走るところもいい。さらに、買いもの中毒を克服して、リッチでハンサムな編集長(ダンシー)に抱き締められるレベッカの顔が、およそ懲りているようには見えないところもいい(事実、原作にはつづきがある)。

というわけで、この映画の原作である、ソフィー・キンセラの『レベッカのお買いもの日記』の1と2を読んだのだが、これが映画をしのぐおもしろさ。電車の中で読みはじめたことを後悔するのに、5分とかからなかった。原作は映画とちがってイギリスの話で、イギリスっぽいちょっと病んだユーモアが冴えわたっている。聞くところによると、発行部数は世界35カ国で1500万部にのぼるのだとか。それだけ売れたら、もはや買いもの中毒に悩む必要はないだろう(ってそういう話じゃないか)。

ファッションにもショッピングにもさして興味がない人間がこれだけ楽しめたのは、レベッカの“お買いもの中毒”に突き抜けたところがあるからだと思うが、なんにしろ、こんな楽しい本があることを知らずに7年も生きてしまった自分が、いま、とても恥ずかしい。早く、つづきを読まなければ。


レベッカのお買いもの日記〈1〉 (ヴィレッジブックス)
ソニーマガジンズ
ソフィー キンセラ

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