Balkan's Memorandum

アクセスカウンタ

zoom RSS 笑う故郷 【映画】

<<   作成日時 : 2017/10/12 21:24   >>

トラックバック 0 / コメント 0

EL CIUDADANO ILISTRE
2016年 アルゼンチン
ガストン・ドゥプラット&マリアノ・コーン(共同監督)
オスカル・マルティネス、ダディ・ブリエバ、アンドレア・フリヘリオ、ノラ・ナパスほか

本格的な秋の到来とともに空気が乾燥してきたのか、爪が割れやすくなっている。
きのうもギタリストの命ともいうべき右手の人差し指の爪が欠けてしまった。

それも、焼き栗の皮むき中に。(できれば、トレモロの練習中に、とか言ってみたかった)

さて、焼き栗といえば、東京一焼き栗が似合う街、神保町(※個人の意見です)で鑑賞した表題の映画。

画像


スペインを拠点に執筆をつづけてきたアルゼンチン人作家、ダニエル・マントバーニ(マルティネス)は、ノーベル文学賞を受賞するも、その後5年にわたって、バルセロナの自宅に引きこもっている。そんなある日、40年間一度も帰ることのなかった故郷の町サラスから、名誉市民の称号を贈りたいのでメダルの授与式に来てほしいという手紙が届き……

いやー、おもしろかった!

とにかく、長らく故郷と距離を置き、公の場に出ることを拒んでいた男が、この期に及んでなぜサラス市の求めに応じることにしたのか――その唐突な心境の変化に説得力があるところがすごい。
上映がはじまってまだ5分か10分ほどのことで、説明らしい説明はないのだが、なぜかすんなり納得できるし、いまにして思えば、その後の流れに乗れるかどうかは、あそこで決まっていた気がする。

そのあたりを含めて、本作にはうなずける点がたくさんあった。
人間の面倒臭さが引き起こすさまざまな悲喜劇が妙に深くて、赤の他人の話なのに、なぜかうなずけてしまうのだ。

ヴェネツィアで主演男優賞を獲ったオスカル・マルティネスの演技力の高さもさることながら、カメラワークをはじめとする視点の設定にも、特筆に値するものがあった気がする。

なんでもかんでもすぐに忘れてしまう昨今の私だが、この作品のオチは、死ぬまで忘れないと思う。

カズオさん(どのカズオさんだよ!)にも、観てもらいたいなあ。

というわけで、ギタリストの敵、焼き栗。
画像
万一、焼き栗とギター、どちらかを選べと言われたら、すみません、たぶん私は焼き栗です。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
笑う故郷 【映画】 Balkan's Memorandum/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる