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zoom RSS 二月の花 【本】

<<   作成日時 : 2008/04/29 23:18   >>

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ファン・ウー(森嶋マリ訳)
2008年3月25日刊
ランダムハウス講談社 ¥1900+税

親元を離れ、広東省広州市の大学に通いはじめた17歳のチェン・ミーンは、ミャオ・イェンという24歳の上級生に出会う。ミーンは学者の娘で優等生の文学少女、イェンは少数民族の貧しい家の娘で海千山千のあばずれ女。何から何まで正反対のふたりのあいだにはぐくまれた2年間の風変わりな友愛を、10年後、アメリカに渡ったミーンが追憶する。

ディテイルに説得力があり、映像作品のように楽しめるところがいい。とくに中国の大学生の暮らしぶりには興味深いものがあった。訳者あとがきによると、著者は「この物語を書いた動機のひとつには、現在の中国、とくに若者について、外国の人々に知ってもらいたいという思いがあった」と語ったそうだが、なるほど、実にわかりやすく描かれている。
そういうことでいえば、ミーンの心理描写もすばらしい。たとえば、イェンに勝手なことを言われて本気で腹を立てても、翌日にはまた笑顔で彼女を迎え入れてしまうあたり、「いやあ、ミーンらしいなあ」と知り合いか何かのように深く納得してしまった。
不満があるとすれば、結末の展開だろうか。あくまでも私見だが、イェン本人に自分のことを語らせてしまうのは、少し安易な気がした。

それにつけても現代の中国人作家の小説、もっと紹介してもらえないだろうか。あれだけの数の中国人がいるのだから、おもしろい小説の数も半端ではないはずなのだが……


二月の花
ランダムハウス講談社
ファン ウー

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